グレーに染めるのはあきらめてくれ! 相談しよう
夏だし、明るく染めちゃお!ってな人いますか―?
明るい色に対してグレー系の深い色も流行っている・・・?なんですが
美容室で最も困難なカラーリングの一つがグレー(灰色)なんです。
グレーに染めるのはあきらめてくれ!
グレー(灰色)もしくは黒っぽい灰色って明るさも落ちついていて派手じゃないしすごくかっこいい!
落ちついた色にみえるせいか、はじめて染める人とか、明るい色が苦手なひとが希望されることがとても多いです。
なんであきれめてくれ!なんてひどいこと言ってしまうのは、現実的に無謀なことにみえるからなんです。
説明しますね!
グレー系カラーの染まり方
通常は灰色、グレーを作るときには白と黒を混ぜますよね。
これができれば簡単です。
ですがヘアカラーでは白く染める薬はありません。ないんです。
黒はもとの髪色があるのですが白がないんです。なので黒髪と白髪の混ざった年配の人はグレー(ロマンスグレー)になっています。
↑これはシルバーワックスを使ったもの(シャンプーで落ちます)
白と黒をどう作るかを考えます。
・黒髪は黒。と白髪風のものを混ぜる。これは昔はやった白メッシュによる方法です。
メッシュ部分をとことん脱色します。元が茶髪ならメッシュ以外は黒くしなければいけません。この感じは流行りの雰囲気とは違うのでやりません。
・白を作る。髪全体をとことん脱色します。5回から6回脱色してうまく色が抜ける人はかなり白っぽくなります。
そこに灰色のカラーを入れていきます。これが一番きれいです。
実際にどう染めるか!
完全に白まで色が抜ける人はいません。溶けて毛がなくなります。なので少しオレンジ・黄ばみが残っています。
↑脱色1回目 このあと2回脱色します。
反対色のアッシュ系の薬(実際には青み系)を使って調整するのですが黄色の残り具合で黄と青で緑っぽくなるため、紫を少し加えて緑色を防ぎます。この薬が薄ければ髪色は白っぽく、こければグレー、灰色になります。
すぐに派手になります
色は濃く染めても2週間ぐらいでだいぶ明るくなってきます。落ちついた色が好みでグレーにしたのに周りの人よりだいぶ明るくなります。もとの土台は金髪よりも明るいので当然なんです。
だから技術的には可能(面倒ですけど)でも、他の色をすすめることになります。
最低でも月に一回は染められる人、明るくなっても大丈夫な人しかおすすめすることができないんです。
お金とじかんもけっこうかかりますしね。
カタログとか見ていてかっこいいな、かわいいなって思うけど結構画像加工が多いのできれいだけど実際は難しいのでそれをふまえて相談してみてくださいな。